長男の高校受験を思い出す〜父と受験3

「これから勉強するから,後でココア持ってきて」

夕飯を食べた後,これを言うことがルーティンになりました。

ココアを持って部屋にいくと,
たまたま,偶然,さっきまで勉強してたのに,というタイミングで
ベッドでスマホ見て休憩中,ということが多々ありましたが,
それでも,勉強しようという気持ちは出てきたようです。

ゲームも勉強も中途半端だという自分自身に気づいたのか。
大事な息子にプロゲーマーになることを進言せざるを得なかった
母親の気持ちを慮ったのか。
そのどちらでもないのか。
実際のところはわかりませんが,受験と向き合おうとしていることはわかりました。

 

ですが,なんせ習慣がないものですからなかなか続かない。
ついに業を煮やしたお父さんが登場です。

机に二人で座って勉強を教えたり,夜遅くまで丸付けをしたり。
仕事で疲れているでしょうに,それは根気強く付き合っていました。

時には行きすぎて息子とケンカになることも。

「あまり根詰めないでよ。成績が上がっても,親子関係が悪くなったら
意味ないでしょ!」

と言う私に,

「あそこの学校(志望校)にいけば,将来食うに困ることはないだろ。
ならオレが嫌われるくらいは別に」


割と毒舌で性格もキツイ彼ですが,愛情はほんとに深い人で,
私なんかよりもよっぽど息子達のことを考えています。

 

それまで殆ど勉強のことに口だししてこなかった父親から言われることですから,
息子もなんだかんだ言いながらも従っていました。

 

「ひょっとすると,ひょっとするかもしれませんよ」

と担任の先生に言われた通り,無事に志望校に合格。
色んな事情で合格発表は,長男と私の軽自動車の中でスマホで確認したわけですが,
自分の番号を見つけて喜ぶと同時にすぐに,仕事中のお父さんに電話をしていました。


「お父さん,ありがとうございました」

いつになく真面目な声の息子に,父は電話越しに泣いていたみたいです。

 

その後は二男も合流して,車中3人で大盛り上がり。

「俺ってやるときはやるからさ〜」


かなりハイテンションに喜ぶ息子を前に,ふとあることに気づきます。

「・・・・・・デジャヴ?中学合格の時もこうして喜んだ。けど入ってからが大変だったじゃあないか」

 

 

いつでもどこでもネガティブ思考の私。ほんと疲れます・・・